巧遅 は 拙速 に 如 かず。 「巧遅は拙速に如かず」の意味は?孫子との関係や反対語・例文も

改善は「巧遅拙速」で 『ものづくり一徹本舗』第11回

巧遅 は 拙速 に 如 かず

これを現代語訳すれば「巧くて遅いことは拙くて速いことには及ばない」となり、 要は「下手でも速い方がまし」ということである。 一応の念押しだが「下手で十分」とは決して言ってはいない。 そもそも序列的には、• 巧速(巧い速い)• 拙速(拙い速い)• 巧遅(巧い遅い)• 拙遅(拙い遅い) となる筈で 3より2がましだと言っているに過ぎない。 言うまでもなく1は良い方に、4は悪い方に論外としている。 では 拙速と巧遅の比較において拙速を上位としたのは如何なる理由からであろう。 これは 出典元である『文章軌範』のことを少し調べれば分かって来る。 『文章軌範』は実は科挙(現代日本で言うところのキャリア官僚採用試験)のための 受験参考書として編まれたものなのである。 エリート官僚なら皆そこそこ優秀なのは当たり前である。 しかし大天才や大秀才は滅多に出るものではないから完璧な仕事も滅多にできるものではない。 故に「巧遅」は望まない。 それよりも そこそこ優秀な仕事なら普通にできるという前提がある訳だから 「拙速」重視とした方が遙かに 効率が良いのである。

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「巧遅(こうち)は拙速(せっそく)に如かず」の意味 | レノンリー公式サイト

巧遅 は 拙速 に 如 かず

迎洋一郎(むかえ・よういちろう) 1941年生まれ、60年豊田合成入社。 95年豊田合成タイランド社長。 2000年一栄工業社長。 現在中国、タイで工場コンサルタントを務める。 自称「ものづくり研究家」。 「巧遅拙速(こうちせっそく)に如(し)かず」ということわざを皆さんはご存知であろうか? 中国の古典で、兵法で有名な「孫子」を出典としており、「上手であるが遅いよりも、下手でも早いほうが良い」という意味である。 命を賭けた戦場では、熟考をしている間に敵に攻められる危険が高く、とにかく早く先手を打っていけということであろう。 私は、この「巧遅拙速」という考え方を今から40年ほど前、大野耐一会長(元トヨタ自動車副社長)から徹底して教え込まれたのである。 しかし私はまだ思案中であり、現場は何も変わっていない。 そこでとっさに私は「この件につきましては関係部門にも相談して最も効率の良い方法を考え、来週までに報告いたします」と苦し紛れの言い訳をした。 すると会長から「関係者みんな集まれ」とご指示があった。 そこで大野会長は、強い調子で我々にこう言われた。 「君たちの仕事のやり方では改善が進まんぞ! いますぐ行動を起こせ! 立派な物は出来なくて良い、失敗を恐れるな! やってみて悪い所があればそこを直せばよい! その行動を巧遅拙速というのだ」 その日を契機に関係者一同、改善に取り組む姿勢ががらりと変わった。 巧遅拙速を肝に命じ、改善できると思われることはとにかく手をつけてみた。 当時私の担当する職場は約200人の従業員がいたが、なんと1年で120人の従業員で従来と同じ量の作業ができるほど工程改善が進んだのである。 いまだに多くの会社で改善活動が進まない。 これらの会社に共通することは「すぐにやれることをなかなか実行に移さない」ことである。 なぜ実行に移せないのであろうか? 「改善してもその効果がよくわからない」「一カ所改善すると他に問題が出てくるかもしれない」「完璧な改善をするために良いアイデアが浮かばない」「改善をするためにお金がかかるが、上司の決裁が降りるだろうか」などと多くの不安が心によぎる。 こうなると失敗を恐れて慎重になり、1カ月たち、2カ月たちという状況が生まれるのである。 改善活動を進めていくためには、経営者自らが「巧遅拙速」の重要性を従業員全員に浸透させるべく、繰り返し説き続ける必要がある。 自動車用部品の組み立て工程の出来事である。 その工場では、ある工程を完了すると、数十個単位で製品を容器に収納している。 製品を詰めた箱が床に何箱も積み重ねてある。 次に検査員が来て1箱ごとに抜き取り検査を行い、検査が終わると元の位置に戻す。 検査が終わった箱は台車を持ってきて積み込み、後工程へ運んでいる。 そこで「無駄が多いので改善してください」と指示を出した。 考える力を養うために、その場では具体的な改善方法については言及しなかった。 翌日確認すると、何も変わっていないので「どうしたのか?」と聞くと、「いま製造技術の担当者に頼んでコロコン搬送装置(そろばん球のような回転器具をつけた手動のコンベヤー)を設計しています」とのこと。 「いつ終わるのか?」と聞くと、設計完了は1週間後、装置の完成は1カ月以上かかるとの答えが返ってきた。 巧遅拙速で行動を起こせば、図面は必要ない。 どこの工場でも使われていないコロコン台などの部品は少なからずあるはずである。 まずは改善すべき場所に導入するコロコン台の高さと幅、長さを現場に行って自分で決める。 現在使われていないコロコンなどの部品を少し改造すれば、自分たちでその日のうちに改善活動はできるのだ(この工場では私が実際にやってみせた)。 製品や半製品が煩雑に積み上げられている工場は宝の山である。 巧遅拙速に改善活動を行えば、原価低減に成果が上がることは請け負いである。

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何でもビジネスに関連付けるのは悪い癖。「巧遅拙速」の真の意味

巧遅 は 拙速 に 如 かず

【巧遅 こうち は 拙速 せっそく に如 し かず】 〜仕事のできがよくても遅いのは、できがまずくても速いのに及ばない。 ごめんなさい。 」 思わず陳謝したくなるほどの破壊力。 僕の胸を激しく穿つ言葉でした。 私事で、昨年末させていただいた仕事が今月、ようやく完成を迎えました。 丁寧に見やすく、わかりやすく、後の工程がやりやすく。 という思いで、多分に時間を頂戴してしまったのですが、依頼者様から「熱のあるうちに見たかった。 」と厳しいお言葉をいただきました。 手は抜かずに仕事をしたく、完璧を求めてこだわってしまった結果。 喜んでいただくことは叶いませんでした。 それよりも、まずこうゆう方向に向かっております。 ここまでできております。 という姿勢と現状を見せることを念頭に置くことを身を持って実感しました。 東京大学工学部の教え7カ条 さて、冒頭の「拙速」のことですが、本日、取材させていただいた方が座右の銘にされている言葉です。 「拙速を旨とすべき」 東京大学工学部の教え7カ条の言葉です。 そこから、拙速を調べて、冒頭の言葉を知りました。 7カ条の言葉は下記となります。 第1条 決められた時間に遅れないこと(納期を守ること) 第2条 一流の専門家になって、仲間たちの信頼を勝ち取るべく努力をすること 第3条 専門以外のことには、軽々に口出ししないこと 第4条 仲間から頼まれたことは、(特別な理由がない限り)断らないこと 第5条 他人の話は最後まで聞くこと 第6条 学生や仲間をけなさないこと 第7条 拙速を旨とすべきこと 工学部ヒラノ教授〜今野浩〜 エグれた。 エグれました。 1カ条目から激しく心を抉られました。 僕も写真を撮ること仕事にしておりまして、基本的に全ての仕事に、もちろん相手がいて、関係すべきチームから業者から様々な人が関わって仕事しています。 なので、クリエイディブなものづくりには「拙速」が大変、有効だと思う。 さて、「拙速を旨とすべき」という言葉。 これは、できあがりは下手でも仕事が速いことを意味している言葉です。 決して、手を抜いて速くあげればいいわけではないと、ぼくは思ってます。 しかし、先程も述べましたが、今回の仕事はこうゆう方向に向かっている。 いまはこの程度、出来ている。 という報告をする上で、とても大切な工程になるということです。 ここまでは、7カ条の言葉から読み取れることですが、本日の取材ではさらに深いところまで解説いただきました。 拙速を旨とすること 東京大学工学部のようなできる人達は、最終的に良いもの、素晴らしいものを作り上げることができるので、拙速でも良いとのことだ。 拙速の状態でも周りの人達が協力して、素晴らしい完成まで仕上げることができる。 まだ、未熟で一生懸命、丁寧にやっても完成が拙い人達は使う言葉ではないという。 そんなお話の中に、仕事に対する姿勢や人材育成に活かせる部分があると思いました。 練習の内から、拙速を旨とし、速く報告して、軌道修正・改善を繰り返して完成させる。 これが当てはまる事。 時間は、掛かっても良いから丁寧に完璧を目指して完成させる。 練習の期間はそれで腕を磨く。 それをたくさんの数をこなして、速く完璧にできるようになったら、チームで動くときは、拙速で行動していくというパターンがあるなと思いました。 それが今日、出会った「拙速を旨とすべき」という言葉からこれから実践していきたいことです。 あなたの周りにも「拙速と旨とすべき」瞬間があるのではないでしょうか? その時、どんな行動をしますか?どんな言葉を投げかけますか? 「拙速」 拙い行動の積み重ねできっと色々な結果が変わってくるのではないでしょうか。 Text:荻野 哲生•

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