コロナ ノン アルコール。 新型コロナウイルスに効くアルコールの種類

新型コロナ予防にアルコールが有効な理由 ただし飲むのは…

コロナ ノン アルコール

エビデンスを求めて三千里、着太郎 です。 新型コロナウイルス SARS-CoV-2 に有効な アルコール濃度のエビデンスのまとめです。 物質表面上でのウイルスの半減期については「」でまとめています。 15 2018 , 7. 422 2017 に Early Release として 2020年4月13日に掲載された論文で、それに先立ち生物学の に査読前論文として 2020年3月17日にされています。 以下の図は SARS-CoV-2 の不活化における の効果についてのものです。 左側の A と C がエタノールベース、右側の B と D がイソプロパノールベースで、 C と D の右上の挿入図はコロナウイルスの不活性化のを示しています。 LLOQ は(適切な精度と正確さで定量分析できる試料中の分析対象物質の最低濃度)。 暴露時間はいずれも 30秒。 試験方法は 浮遊試験で、混合比率はの薬液8:負荷物1:菌液1。 また、以下の図は SARS-CoV-2 の不活化における市販のアルコールの効果についてのものです。 A がエタノールで B が イソプロパノール。 国内の新型コロナウイルスの実験 北里大学大村智記念研究所 の片山ら 2020 の研究グループは 2020年4月17日に、エタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象にウイルス不活化評価を実施したとを出しました。 ・試験系評価のために実施したエタノールについても試験結果を開示した。 試験方法は 浮遊試験のようで、混合比率はウイルス液1:試験対象液9。 1分未満は実験していないようなので この条件での短時間での不活化効果は不明です。 「国内複数企業へ製品サンプルの提供を要請」とありますが、試験された製品は花王株式会社の製品のみのようです。 ちなみに花王はに採択され、5月末までにアルコール消毒液等の増産設備の導入を行い、 例年の1. 8倍 と同量の170万Lの増産を行うようです。 また、同研究室が花王と新型コロナウイルスに対して感染抑制能を有するVHH抗体の取得に成功したと2020年5月7日にしています。 コロナウイルスには効果が弱いとされるベンザルコニウム塩化物0. 5%含有しているようでした。 新型以外のコロナウイルスの文献レビュー 4人全員が前述の A. Kratzel ら 2020 の論文の共著者としても名を連ねている による 2020年2月6日付けで公開されたコロナウイルスに対する消毒剤の文献レビューがあります。 掲載されている のは 3. 354 2017年 です。 エタノールについて触れている文献の参照はレビュー対象22件のうち、 浮遊試験が 、、、 の4件、 表面試験が 、 の2件の合計6件。 各論文を確認する限り、Siddharta ら 2017 の研究以外は既存の消毒剤製品の原液での調査のみで、アルコール濃度の下限の調査は行われていないようです。 レビューでは以下のように総括しています。 5-2. 23-7. 62—71%エタノールによる表面の消毒は、 1分以内の露出時間で表面のコロナウイルス感染力を大幅に低下させる。 SARS-CoV-2 に対しても同様の効果が期待できる。 Saknimit ら 1988 はが発行する学会誌 Experimental Animals に掲載された論文で、ベータコロナウイルス属の、 アルファコロナウイルス属の、キルハムラットウイルス KRV および に対する消毒薬等の殺ウイルス効果を検討しています。 30年以上前の古い実験でヒトコロナウイルスは含まれていません。 に希釈した上で混合比率は1:1、室温23度で 10分間反応させているようです。 96 2018 ,3. エタノールについてはドイツの という製品で 0. 試験方法は浮遊試験で、混合比率は8:1:1。 いずれも 30秒で非感染性になったようです。 エタノールの最終濃度は 62. Rabenau ら 2005, Journal of Hospital Infection もう一つの は に掲載されており、SARS-CoVに対する8つの消毒剤の活性を調査しています。 時間は 30秒。 Siddharta ら 2017 文献レビューの共著者にも3人ほどが含まれている のエンベロープウイルスに対する実験は、試験方法は 浮遊試験で、混合比率は薬液8:負荷物1:菌液1。 文献レビューでなぜこの論文の値が言及されていないのかはよく分からないので、お分かりになる方がいたら教えて下さい。 なお、 によると WHO 製剤のグリセロース含有量1. Sattar ら 1989 表面試験は「非生体(器具・環境)表面上の乾燥菌体に対する生菌数を減少させる能力(殺菌効果)の評価法」です。 2つの表面試験のうちの一つは20年以上前の で、コクサッキーウイルス B3 型、アデノウイルス5型、パラインフルエンザウイルス3型、 の4つのヒト病原性ウイルスを使用してウイルスで汚染された無孔無生物表面の化学的消毒を調査。 Hulkower ら 2011 もう一つの 表面試験の では、2つの代理コロナウイルス、 と に対する医療用殺菌剤の有効性をステンレス鋼表面の定量的キャリア法を使用してテスト。 接触時間は 1分間。 その他のウイルスでの実験 東京医療保健大学大学院の の博士論文におけるエタノール濃度に応じた殺菌・抗ウイルス効果の調査研究があります。 pdm. 2009 No. 本論文では、各濃度のエタノール溶液に菌液またはウイルス液を混合後、すみやかに 撹拌することで 均一系とし、 作用中撹拌を継続することで殺菌効果および抗ウイルス効果の評価を行った。 エンベロープか否かなど詳細を後で確認したいと思います。 【閑話休題】キッチン用アルコール除菌スプレー 日本環境感染学会の理事の話として「キッチン用のエタノールは、濃度が50%ほどのものが多く、現時点ではコロナウイルスへの効果があるか、科学的には証明されていない」としたNHKのに対して、フマキラーが2020年3月9日にを披露しています。 フマキラー株式会社がに依頼してキッチン用アルコール除菌スプレーの ネコ腸コロナウイルスへのウイルス不活化試験実施し、2020年2月19日に効果が確認できたとして2020年2月28日に。 アース製薬もネコ腸コロナウイルスへの不活化試験を実施したとに記載しています。 9mLにウイルス液0. 1mLを混合し、 10秒作用させた。 1mL採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。 対照(ブランク)の初期感染価は1. SFSS(NPO食の安全と安心を科学する会)によるでは、NHKの報道について「不正確(レベル2):事実に反しているとまでは言えないが、言説の重要な事実関係について科学的根拠に欠けており、不正確な表現がミスリーディングである。 」と結論しています。 しかし、そもそもの話として、同一条件下で ノンアルコール製品でも効果があるとした試験結果ですので、エタノール濃度による失活効果を確認したものではなさそうです。 【追記】 フマキラーが広島大学大学院医系科学研究科に依頼して新型コロナウイルスで追試をしたようで、2020年4月21日に結果を確認したとして2020年4月24日にを出しています。 9 mL にウイルス液0. 1 mL を混合し、 10秒作用させた。 05 mL 採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。 対照(ブランク)の感染価は3. 単純に推測すると水道水(不純物)による希釈の影響が大きいと考えられますが、Kratzel らの実験は妨害物質を1割混ぜているため、もし水道水が原因であれば水道水が妨害物質以上に悪影響を及ぼしていたことになるため、エタノールの希釈は蒸留水によるのが望ましい可能性がより高くなることを意味するかと思います。 また、論文化されていないので詳細なデータが分からないこと、同意が得られなかったという体で花王製品のみしか取り扱っていないこと、エタノールの下限の評価の幅が広いことなどがつらいところです。 ちなみに、経済産業省の要請で独立行政法人 製品評価技術基盤機構 NITE が行っている「」にオブザーバーとして当該の片山和彦氏が名を連ねており、当該研究所が国立感染症研究所と並行して試験を担うなどしているようです。 このレビューで参照されている6つの文献のうち5つはアルコール濃度の調整は行っておらず、濃度の下限を検証している訳ではありません。 残りの1つである A. Siddharta ら 2017 が濃度の下限を探っている訳ですが、何故これの数値がレビューで言及されていないのかよく分かりません。 神明 2019 の実験は異なるエンベロープウイルス間でどの程度違いが出るのかが分かるので参考になります。 惜しむらくは細菌なども含めているためウイルス自体の種類が少ないことですが、株の違いでも差があることが見て取れるのは興味深いですね。 ただ、ずっとかき混ぜてるっぽいので、日常でのスプレーでの吹きかけや拭き取りでも同等と見做すことはできなそうです。 フマキラーの件は、ノンアルコールでも結果が同等であり、感情的な表現やファイティングポーズなども含めて完全に パブリシティ(マスメディアに情報を提供し、報道してもらうことで消費者に宣伝するのと同じ効果を得ること)が狙いかと思います。 SFSS のファクトチェックも、この辺りの文脈を理解せずにフマキラーのリリースを真に受けて科学的な評価に終始しており、試みや周辺情報は大変興味深いのですが、そもそもの大前提として アルコールについて最初から何一つ検証していない、ということに気づいて欲しいなと心配になりました。 普通に考えたらノンアルコール製品を同一条件で一緒に検証実験しているのは失敗のはずですが、フマキラーに利する形で見事にまるめこまれており残念感が半端ありません。 ちなみにこの話題の発端になった菅原氏は、今回紹介した神明氏の博士論文の指導をした1人のようで、ご自身でもを書かれており、その辺のつながりも面白い要素でした。 入手可能なエタノール製品(業務用) 商業施設等でアルコール消毒に利用する業務用エタノールとして、20L, 15kg, 5L の製品などがあります。 一部製品に含まれている乳酸はエタノールの殺菌を向上させるという調査があります。 85wt%, グリセリン 0. 01wt%, 精製水 32. 22wt%, クエン酸 1. 93wt%, グリセリン脂肪酸エステル 0. 20wt%, 硫酸マグネシウム 0. 06wt%, クエン酸ナトリウム 0. 06wt%, 精製水 40. 1wt%, グリセリン脂肪酸エステル 0. 2wt%, ブドウ種子エキス 0. 03wt%, デキストリン 0. 01wt%, 乳酸ナトリウム 0. 003wt%, 乳酸 0. 001wt%, 精製水 49. 8vol%〜 480ml [] センケン エタノール 99. 1~96. Emerging Infectious Diseases, Volume 26, Number 7, April 2020. 片山 和彦ら 2020. 北里大学大村智記念研究所プレスリリース, 2020年4月17日. , Volume 104, Issue 3, March 2020, Pages 246-251. Morakot Saknimit, 稲月 一高, 杉山 芳宏, 八神 健一 1988. , Volume 37, Number 3, 1988, Pages 341-345 Holger Felix Rabenau, Jindrich Cinatl, Birgit Morgenstern, Gabi Bauer, Wolfgang F. Preiser, Hans Wilhelm Doerr 2005. Medical Microbiology and Immunology. 2005; 61: 107-111 Anindya Siddharta, Stephanie Pfaender, Nathalie Jane Vielle, Ronald Dijkman, Martina Friesland, Britta Becker, Jaewon Yang, Michael Engelmann, Daniel Todt, Marc Peter Windisch, Florian Holger Hubert Brill, Joerg Steinmann, Jochen Steinmann, Stephan Becker, Marco P. Alves, Thomas Pietschmann, Markus Eickmann, Volker Thiel, Eike Steinmann 2017. Journal of Infectious Diseases, Volume 215, Issue 6, 15 March 2017, Pages 902—906 Miranda Suchomel, Michael Kundi, Didier Pittet, Manfred L. Rotter 2013. 245-250. 神明 朱美 2019. 東京医療保健大学大学院 医療保健学研究科 医療保健学専攻 博士論文.

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フマキラーが憤り!アルコール除菌スプレー報道でコロナに効果なし?

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この記事の目次• 消毒用アルコールは基本的に3種類 昨今の新型コロナウイルスの報道でマスクは売り切れ、次は消毒関係もだんだん品薄になってきました。 先日、ポンプ式手指の消毒の中身がなくなり詰め替え用をドラッグストアに買いに行きました。 ところがすでに手指消毒関係の棚はむなしく空間が広がっています。 ポンプ式消毒液のパッケージにアルコールと書いてあったのを思い出して消毒用アルコールが単体で売っていないか見てみました。 蒸留水や傷消毒液の棚にアルコールの500mlのボトルが並んでいます。 イソプロアルコール、エタノール、エタノールIPと3種類置いてあります。 値段を見ると エタノールが980円、エタノールIPが640円、イソプロアルコールが280円 イソプロが群を抜いて安価です。 アルコールだからどれでも同じだろうという安易な考えでイソプロを2つも買ってしまいました。 家へ帰ってポンプ式ボトルに入れようとボトルの成分表をよく見たら成分にエタノールと書いてあります。 イソプロじゃないんだ。 となんだか心配になり消毒用アルコールについて調べてみました。 種類 濃度 特色 価格 エタノール 80%前後 毒性が極めて少ない 平常時500mlで1000円前後 イソプロパノール 50%か70% 若干の毒性があり皮ふには50%器具には70%が使われる 平常時500mlで300円前後 エタノールIP 80%前後 基本的にエタノールと同じだがイソプロパノールが添加物として混入されている 平常時500mlで600円前後 新型コロナウイルスにアルコール消毒が有効なわけ ウイルスには膜状のエンベロープ(外皮)を持つものとノンエンベロープと言って膜を持たないものがあります。 エンベロープはアルコールに弱く容易に破壊されます。 膜が破壊されるとウイルスは不活性化します。 新型コロナウイルスはエンベロープウイルスでそのほかに インフルエンザウイルス、風疹ウイルス、肝炎ウイルス、エイズウイルス、ヘルペスウイルス などが エンベロープウイルスです。 つまりこれらのウイルスはアルコール消毒が有効に働きます。 エタノールとイソプロパノールの違い 毒性 イソプロパノールは脱脂性が強く毒性があるとされています。 したがって70%イソプロパノールが効果はあるのですが市販されているものは50%がほとんどです。 イソプロパノールのエンベロープを持つ新型コロナウイルスに対する効果は50%~70%の間で全く変わらないことが報告されています。 イソプロパノールで手指消毒をするとしばしば肌荒れを起こしたりします。 ですから、70%イソプロパノールは医療現場で器具の消毒に用いられることが多いようです。 また、アルコールは60%を超えると引火性があるので消防法の危険物として扱われます。 スポンサーリンク 効力 イソプロはエタノールより消毒効果が弱いといわれています。 実際、ある種の菌に対してはエタノールより消毒効果が劣ることがわかっています。 しかし、コロナウイルスに対する効果では全く同じだという実験結果があります。 また、エンベロープウイルスにはむしろイソプロ70%の方が効果的であるという報告もあります。 なぜエタノールは高いか 多くの文献で手指や皮ふの消毒用にはエタノールが推奨されています。 できればエタノールを使うことが望ましいのですが何分エタノールとなると価格がぐんと高くなっています。 その原因はエタノールはお酒の成分であるため酒税法が適用されるからです。 その点イソプロパノールは酒税法にかからないため安価になっています。 実は安いエタノールがある そこで考えられたのがエタノールに添加物としてイソプロパノールを含有させたものです。 消毒用 エタノールIPと最後にIPの文字が付いているものはイソプロパノールが添加されているという製品です。 消毒用アルコールに酒税を課税するのはおかしいということから免税措置が行われイソプロパノールが添加物で含有されていれば飲用に転化できないとして免税されるのです。 価格的にはエタノールの半額以下でしかも効果はエタノール単体とほぼ同じです。 アルコール消毒の時間 というわけでイソプロパノールを2本も買って無駄にしたのではないかと心配しましたが、今回の新型コロナウイルスに十分対応できそうなので安心しました。 ところでアルコール消毒はどのようにしていますか? ただアルコールが手につけばそれで消毒された。 ウイルスは死んでしまったと思いがちですね。 実は消毒用アルコールが新型コロナウイルスを無力化するには15秒以上かかるのです。 よく、スーパーの出口においてあるアルコールポンプでアルコールを手に吹きかけすぐハンカチやティッシュでふき取っている方を見かけます。 本当は手洗いの後、アルコールで消毒するのがいいのですがなかなかそうはいきません。 アルコールだけで新型コロナウイルスを無力化するには手にたっぷりと吹きかけそのまま手全体に 強く刷り込むように広げ自然乾燥するまで放っておくことが大事です。 できれば 最低15秒以上、液体が残る程度にアルコールを吹きかけましょう。 しかし今は公的機関でも不足している状態です。 私は歯科医師です。 大変よく調べられているので感心しました。 参考になりました。 ただ少し訂正していただきたいことがありましてメールさせていただきました。 「手にたっぷり吹きかけ軽く刷り込むように広げる」と書かれていますが、必ず「よく刷り込むように」と変えてください。 アルコールはタンパク質凝固作用があります。 ただつけただけでは表面の微生物を殺菌するだけでその深部には到達しません。 ですからよく刷り込むことが大切です。 「できれば15秒も」書き換えてください。 最低15秒です。 私のやった細菌を使った実験では10秒以内では全く効果がありません。 15秒は必要です。 これをしなければアルコールを使う意味がありませんので是非ともお願いいたします。 人気記事• 2020年6月5日rewrite 6月2日の報道につきまして 6月2日に各報道機関により次亜塩素酸水の噴霧... 2020年3月6日 updated 【4月下旬より順次発送予... 基本的にスマホのアレクサアプリから設定 エコードットの取り扱い説明書を開いてびっくり!なんとたった4ペー... アマゾンプライムは1アカウントで3アカウント分の適用が受けられる。 この記事を見てい... 米や小麦の国際相場が上昇基調! 新型コロナの影響で一部の国が米や小麦、食用油の輸出制限を始めまし... 2020年1月18日 additionalwriting 単相200Vエアコンは3馬力が上限 一昨... 下のエクセルファイルは私のMP3デッキに挿入するSDカードに入っている、1500曲の曲名を五十音順で並... またトレンドマイクロからの封筒がやってきました。 コンビニ払いの振込用紙です。 そろそろ契約期限が迫ってき... 2020年2月26日 Rewrite ロックコンサートとかライブ会場など口からの飛沫が飛び交う場所はどう... 危険!飲んだら命を縮めるサプリメント 女性自身7月23.30日合併号に衝撃的な見出しの記事が載りました。

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エビデンスを求めて三千里、着太郎 です。 新型コロナウイルス SARS-CoV-2 に有効な アルコール濃度のエビデンスのまとめです。 物質表面上でのウイルスの半減期については「」でまとめています。 15 2018 , 7. 422 2017 に Early Release として 2020年4月13日に掲載された論文で、それに先立ち生物学の に査読前論文として 2020年3月17日にされています。 以下の図は SARS-CoV-2 の不活化における の効果についてのものです。 左側の A と C がエタノールベース、右側の B と D がイソプロパノールベースで、 C と D の右上の挿入図はコロナウイルスの不活性化のを示しています。 LLOQ は(適切な精度と正確さで定量分析できる試料中の分析対象物質の最低濃度)。 暴露時間はいずれも 30秒。 試験方法は 浮遊試験で、混合比率はの薬液8:負荷物1:菌液1。 また、以下の図は SARS-CoV-2 の不活化における市販のアルコールの効果についてのものです。 A がエタノールで B が イソプロパノール。 国内の新型コロナウイルスの実験 北里大学大村智記念研究所 の片山ら 2020 の研究グループは 2020年4月17日に、エタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象にウイルス不活化評価を実施したとを出しました。 ・試験系評価のために実施したエタノールについても試験結果を開示した。 試験方法は 浮遊試験のようで、混合比率はウイルス液1:試験対象液9。 1分未満は実験していないようなので この条件での短時間での不活化効果は不明です。 「国内複数企業へ製品サンプルの提供を要請」とありますが、試験された製品は花王株式会社の製品のみのようです。 ちなみに花王はに採択され、5月末までにアルコール消毒液等の増産設備の導入を行い、 例年の1. 8倍 と同量の170万Lの増産を行うようです。 また、同研究室が花王と新型コロナウイルスに対して感染抑制能を有するVHH抗体の取得に成功したと2020年5月7日にしています。 コロナウイルスには効果が弱いとされるベンザルコニウム塩化物0. 5%含有しているようでした。 新型以外のコロナウイルスの文献レビュー 4人全員が前述の A. Kratzel ら 2020 の論文の共著者としても名を連ねている による 2020年2月6日付けで公開されたコロナウイルスに対する消毒剤の文献レビューがあります。 掲載されている のは 3. 354 2017年 です。 エタノールについて触れている文献の参照はレビュー対象22件のうち、 浮遊試験が 、、、 の4件、 表面試験が 、 の2件の合計6件。 各論文を確認する限り、Siddharta ら 2017 の研究以外は既存の消毒剤製品の原液での調査のみで、アルコール濃度の下限の調査は行われていないようです。 レビューでは以下のように総括しています。 5-2. 23-7. 62—71%エタノールによる表面の消毒は、 1分以内の露出時間で表面のコロナウイルス感染力を大幅に低下させる。 SARS-CoV-2 に対しても同様の効果が期待できる。 Saknimit ら 1988 はが発行する学会誌 Experimental Animals に掲載された論文で、ベータコロナウイルス属の、 アルファコロナウイルス属の、キルハムラットウイルス KRV および に対する消毒薬等の殺ウイルス効果を検討しています。 30年以上前の古い実験でヒトコロナウイルスは含まれていません。 に希釈した上で混合比率は1:1、室温23度で 10分間反応させているようです。 96 2018 ,3. エタノールについてはドイツの という製品で 0. 試験方法は浮遊試験で、混合比率は8:1:1。 いずれも 30秒で非感染性になったようです。 エタノールの最終濃度は 62. Rabenau ら 2005, Journal of Hospital Infection もう一つの は に掲載されており、SARS-CoVに対する8つの消毒剤の活性を調査しています。 時間は 30秒。 Siddharta ら 2017 文献レビューの共著者にも3人ほどが含まれている のエンベロープウイルスに対する実験は、試験方法は 浮遊試験で、混合比率は薬液8:負荷物1:菌液1。 文献レビューでなぜこの論文の値が言及されていないのかはよく分からないので、お分かりになる方がいたら教えて下さい。 なお、 によると WHO 製剤のグリセロース含有量1. Sattar ら 1989 表面試験は「非生体(器具・環境)表面上の乾燥菌体に対する生菌数を減少させる能力(殺菌効果)の評価法」です。 2つの表面試験のうちの一つは20年以上前の で、コクサッキーウイルス B3 型、アデノウイルス5型、パラインフルエンザウイルス3型、 の4つのヒト病原性ウイルスを使用してウイルスで汚染された無孔無生物表面の化学的消毒を調査。 Hulkower ら 2011 もう一つの 表面試験の では、2つの代理コロナウイルス、 と に対する医療用殺菌剤の有効性をステンレス鋼表面の定量的キャリア法を使用してテスト。 接触時間は 1分間。 その他のウイルスでの実験 東京医療保健大学大学院の の博士論文におけるエタノール濃度に応じた殺菌・抗ウイルス効果の調査研究があります。 pdm. 2009 No. 本論文では、各濃度のエタノール溶液に菌液またはウイルス液を混合後、すみやかに 撹拌することで 均一系とし、 作用中撹拌を継続することで殺菌効果および抗ウイルス効果の評価を行った。 エンベロープか否かなど詳細を後で確認したいと思います。 【閑話休題】キッチン用アルコール除菌スプレー 日本環境感染学会の理事の話として「キッチン用のエタノールは、濃度が50%ほどのものが多く、現時点ではコロナウイルスへの効果があるか、科学的には証明されていない」としたNHKのに対して、フマキラーが2020年3月9日にを披露しています。 フマキラー株式会社がに依頼してキッチン用アルコール除菌スプレーの ネコ腸コロナウイルスへのウイルス不活化試験実施し、2020年2月19日に効果が確認できたとして2020年2月28日に。 アース製薬もネコ腸コロナウイルスへの不活化試験を実施したとに記載しています。 9mLにウイルス液0. 1mLを混合し、 10秒作用させた。 1mL採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。 対照(ブランク)の初期感染価は1. SFSS(NPO食の安全と安心を科学する会)によるでは、NHKの報道について「不正確(レベル2):事実に反しているとまでは言えないが、言説の重要な事実関係について科学的根拠に欠けており、不正確な表現がミスリーディングである。 」と結論しています。 しかし、そもそもの話として、同一条件下で ノンアルコール製品でも効果があるとした試験結果ですので、エタノール濃度による失活効果を確認したものではなさそうです。 【追記】 フマキラーが広島大学大学院医系科学研究科に依頼して新型コロナウイルスで追試をしたようで、2020年4月21日に結果を確認したとして2020年4月24日にを出しています。 9 mL にウイルス液0. 1 mL を混合し、 10秒作用させた。 05 mL 採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。 対照(ブランク)の感染価は3. 単純に推測すると水道水(不純物)による希釈の影響が大きいと考えられますが、Kratzel らの実験は妨害物質を1割混ぜているため、もし水道水が原因であれば水道水が妨害物質以上に悪影響を及ぼしていたことになるため、エタノールの希釈は蒸留水によるのが望ましい可能性がより高くなることを意味するかと思います。 また、論文化されていないので詳細なデータが分からないこと、同意が得られなかったという体で花王製品のみしか取り扱っていないこと、エタノールの下限の評価の幅が広いことなどがつらいところです。 ちなみに、経済産業省の要請で独立行政法人 製品評価技術基盤機構 NITE が行っている「」にオブザーバーとして当該の片山和彦氏が名を連ねており、当該研究所が国立感染症研究所と並行して試験を担うなどしているようです。 このレビューで参照されている6つの文献のうち5つはアルコール濃度の調整は行っておらず、濃度の下限を検証している訳ではありません。 残りの1つである A. Siddharta ら 2017 が濃度の下限を探っている訳ですが、何故これの数値がレビューで言及されていないのかよく分かりません。 神明 2019 の実験は異なるエンベロープウイルス間でどの程度違いが出るのかが分かるので参考になります。 惜しむらくは細菌なども含めているためウイルス自体の種類が少ないことですが、株の違いでも差があることが見て取れるのは興味深いですね。 ただ、ずっとかき混ぜてるっぽいので、日常でのスプレーでの吹きかけや拭き取りでも同等と見做すことはできなそうです。 フマキラーの件は、ノンアルコールでも結果が同等であり、感情的な表現やファイティングポーズなども含めて完全に パブリシティ(マスメディアに情報を提供し、報道してもらうことで消費者に宣伝するのと同じ効果を得ること)が狙いかと思います。 SFSS のファクトチェックも、この辺りの文脈を理解せずにフマキラーのリリースを真に受けて科学的な評価に終始しており、試みや周辺情報は大変興味深いのですが、そもそもの大前提として アルコールについて最初から何一つ検証していない、ということに気づいて欲しいなと心配になりました。 普通に考えたらノンアルコール製品を同一条件で一緒に検証実験しているのは失敗のはずですが、フマキラーに利する形で見事にまるめこまれており残念感が半端ありません。 ちなみにこの話題の発端になった菅原氏は、今回紹介した神明氏の博士論文の指導をした1人のようで、ご自身でもを書かれており、その辺のつながりも面白い要素でした。 入手可能なエタノール製品(業務用) 商業施設等でアルコール消毒に利用する業務用エタノールとして、20L, 15kg, 5L の製品などがあります。 一部製品に含まれている乳酸はエタノールの殺菌を向上させるという調査があります。 85wt%, グリセリン 0. 01wt%, 精製水 32. 22wt%, クエン酸 1. 93wt%, グリセリン脂肪酸エステル 0. 20wt%, 硫酸マグネシウム 0. 06wt%, クエン酸ナトリウム 0. 06wt%, 精製水 40. 1wt%, グリセリン脂肪酸エステル 0. 2wt%, ブドウ種子エキス 0. 03wt%, デキストリン 0. 01wt%, 乳酸ナトリウム 0. 003wt%, 乳酸 0. 001wt%, 精製水 49. 8vol%〜 480ml [] センケン エタノール 99. 1~96. Emerging Infectious Diseases, Volume 26, Number 7, April 2020. 片山 和彦ら 2020. 北里大学大村智記念研究所プレスリリース, 2020年4月17日. , Volume 104, Issue 3, March 2020, Pages 246-251. Morakot Saknimit, 稲月 一高, 杉山 芳宏, 八神 健一 1988. , Volume 37, Number 3, 1988, Pages 341-345 Holger Felix Rabenau, Jindrich Cinatl, Birgit Morgenstern, Gabi Bauer, Wolfgang F. Preiser, Hans Wilhelm Doerr 2005. Medical Microbiology and Immunology. 2005; 61: 107-111 Anindya Siddharta, Stephanie Pfaender, Nathalie Jane Vielle, Ronald Dijkman, Martina Friesland, Britta Becker, Jaewon Yang, Michael Engelmann, Daniel Todt, Marc Peter Windisch, Florian Holger Hubert Brill, Joerg Steinmann, Jochen Steinmann, Stephan Becker, Marco P. Alves, Thomas Pietschmann, Markus Eickmann, Volker Thiel, Eike Steinmann 2017. Journal of Infectious Diseases, Volume 215, Issue 6, 15 March 2017, Pages 902—906 Miranda Suchomel, Michael Kundi, Didier Pittet, Manfred L. Rotter 2013. 245-250. 神明 朱美 2019. 東京医療保健大学大学院 医療保健学研究科 医療保健学専攻 博士論文.

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