メイロン 8.4。 メイロン静注8.4%の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典

【薬剤師が執筆】メイロンの7つの効果と10の副作用まとめ

メイロン 8.4

使用上の注意 (添付文書全文) (慎重投与) 1.心停止のある患者[炭酸ガスが蓄積し、細胞内アシドーシス発現の誘因となる恐れがある]。 2.うっ血性心不全のある患者、重症高血圧症の患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。 3.腎障害のある患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。 4.末梢浮腫及び肺浮腫のある患者[浮腫が悪化する恐れがある]。 5.妊娠中毒症の患者[水分、ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、妊娠中毒症を悪化させる恐れがある]。 6.低カルシウム血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。 7.低カリウム血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。 8.新生児。 (重要な基本的注意) 心肺蘇生時には、炭酸ガスを十分排除する必要があるので、本剤の投与にあたっては、換気を十分に行う。 (高齢者への投与) 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。 2).カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウム塩を含む製剤と配合しない。 2.投与前: 1).寒冷期に結晶が析出することがあるが、この場合には温めて結晶を溶解して使用する。 2).感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。 3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。 3.投与時: 1).ゆっくり静脈内に投与する。 2).血管外へ漏れると組織炎症・組織壊死を起こすことから、針先が確実に静脈内に挿入されていることを確認して、注入を開始する。 また、できるだけ太い静脈を利用する。 3).血管痛が現れた場合には、注射部位を変更し、また、場合によっては投与を中止する。 (取扱い上の注意) 1.外袋は使用直前まで開封しない(薬液のpH上昇を抑制するため、ガスバリア性のフィルムで包装している)。 2.外袋を開封する前にインジケーターの色が「黄色」であることを確認する(紫色に変色している場合は使用しない)。 3.包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しない。 4.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。

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先日、病院で起きた 炭酸水素ナトリウムの 誤投与に関する事故の調査報告が公開されました。 事故の内容は、 造影CT検査による 腎障害の影響を軽減させる目的で 炭酸水素ナトリウムを投与するレギュレーションになっていたところ、 誤って規定よりも濃度の高い同一成分薬剤(本来投与すべき薬剤の6. 7倍の濃度)を 急速投与したために 心停止に至ったというものです。 報告書を読むと、インシデントの積み重ね、様々な情報がすり抜けた結果、こうした事態を招いたことがありありと伝わってきます。 処方した医師の責任を追求して終わるものではなく、間違いの起こらないシステムになっていたのかということを考えれば、病院にいて、そのレギュレーションを目にした者すべてに責任があると言っても過言ではないでしょう。 今回使用された 炭酸水素ナトリウムは、救急の場でも見かけることが多い点滴製剤です。 濃度は8. 4%のもので、商品名を「 メイロン」といいます。 この反応は行ったり来たりしながら、 水溶液のpHを変動させます。 体の 酸・アルカリのバランスをとる重要な物質なのです。 この バランスを調整したいときに、 直接 炭酸水素ナトリウムを投与します。 重炭酸イオンは アルカリとして働くので、 炭酸水素ナトリウムは、体を アルカリに傾けたいときによく使われます。 炭酸水素ナトリウムがよく使われてきた場面として心 停止蘇生後が挙げられます。 何とか心臓が動き始めた、という体はの低下から アシドーシスとなっているので、 補正のために炭酸水素ナトリウムを投与するものです。 酸に傾き過ぎているから、アルカリに傾けようというわけです。 ただ、補正に 炭酸水素ナトリウムを使うのが ベストなのかという点については、実は 議論のあるところです。 アシドーシスの原因は様々で、 乳酸が溜まっていたり、 ケトンや リン酸、その他腎臓で処理されるべき 不揮発酸が溜まっていたりと、 原因物質は多岐にわたります。 薬剤の中毒の時にもアシドーシスを起こします(など)。 アシドーシスで何も問題がなければ介入の必要もないのですが、アシデミア(pHが低い状態)の環境下では、 アドレナリンや などに代表される カテコラミンに細胞が反応しにくくなることがで知られています。 このためアシドーシスは改善しなくてはならないものだとされており、アシドーシスを改善するために重炭酸イオンを補充して体のバランスを取ろうという発想の下、炭酸水素ナトリウムが投与されてきました。 ところが、 アシドーシスを補正しても そんなに治療成績は上がらないということが分かってきます。 酸・アルカリのバランスを取ったところで、そもそものアシドーシスの原因そのものが改善されていないので、あまり意味がないのかもしれません。 今では、心停止の治療において、ルーチンで炭酸水素ナトリウムを投与することは推奨されていません(参照: 蘇生参照)。 その他、集中治療室において、重度のアシドーシスがある人に炭酸水素ナトリウムを投与したら予後が改善できるかどうかを調べたRCTがあります。 介入群はpH7. 3を保てるよう、4. 結果は、群と比較し、炭酸水素ナトリウムの投与をしても28日死亡率に差はなく、入室7日目に1つ以上の臓器障害があるかどうかについても差が認められませんでした。 もともと腎不全が指摘されている患者においては、死亡率改善、臓器障害の回避、透析の回避ができる可能性が示唆されました。 つまり、少なくとも「とりあえずルーチンでいっとけ!」というような結果にはなっていないのです。 「メイロン8. 250mL投与すればナトリウムが250mEq入りますし、1L投与したら1000mEq入ります。 mEqとはの濃度の単位です。 Eqはエクイバレントで「当量」を意味します。 略して「メック」です。 これだとどれだけ存在しているか分かりにくいので、の大きさで評価するための単位がmEq。 同じ働きをする分だけ存在しているよという意味で「当量」というわけです。 炭酸水素ナトリウム8. これは食塩14. 6gに相当します。 1000mL投与したら食塩58. 4g分です。 ラーメン10杯分くらいの塩分が一気に投与されることになります。 もちろん、重炭酸イオンもそれだけ入りますので、体はとんでもなくアルカリに傾くでしょう。 ちなみに、メイロンはめまいにもよく使用されますが、何に影響しているのか、そして本当に影響があるのかRCTもないし、よく分かっていないのが現状です。 使うなとはいいません。 ただ、使用するなら安全性には十分気を使わなくてはいけません。 shaika.

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医療事故… インターネットニュースを何気なく眺めていたところ嫌な言葉を見つけてしまった。 しかも転帰は最悪な結果。 私たち医療人は常にこの医療事故と隣り合わせで仕事をこなしている。 隣りあわせと言うと少し語弊があるかもしれない。 「 医療事故が起こらないように常に配慮しながら仕事をこなしている」と言った方が良いかも。 起きてしまった医療事故。 当事者はもちろん大きく反省をし、再発防止策を練るだろう。 しかし当事者以外の第三者である私たち医療人はどうだろうか?? 他の病院で起きてしまったことを無駄にしないためにも、何が起きたのかを自分の目で見て自施設の状況を再度見直す必要があると強く思う。 そのために今回の医療事故で起きてしまったことを、現在得られる情報でまとめてみようと思う。 医療事故の裏には小さなミスがたくさんある 医療事故とまではならないが、小さなミスというのは現場では多々ある。 患者さんから言わせれば「何言ってるの??」と思うかもしれないが、作業しているのは人間。 人間はミスをするものという大前提の元、ミスが起こりえないようなシステムを病院それぞれで考えに考え抜いて対策を講じていると思う。 ミスが起こらないように何重にもチェックシステムをかけて、例え最初の1人がミスをしてしまってもどこかのチェックでアラートがかかれば良い。 ざっくり言うとそのような考えで現場は動いている。 京大病院の医療事故の真相 それでは、今回の医療事故で何が起きたのかを得られる情報でまとめてみたいと思う。 実は、先ほどリンクを貼ったYahoo! ニュースからの情報だけでは全く真相は見えてこない。 極端な話し、内服薬なのか注射薬なのかの区別もつかない 内服であれば6倍程度で最悪な結果になることはない。 7倍となればあの薬剤同士だと粗方目途を付けられる人もいると思うが…。 事の真相を知ると、医療従事者はこのニュースの薄っぺらさに違和感さえ覚えることだろう。 真相はこちらにあるようです。 なるほど。 やはりいくつもの「偶然」が重なってしまい、このようなことになってしまったことが見て取れる。 今回起きた「偶然」のうち一つでも「偶然起きなければ」転帰が変わっていたかもしれない。 この「偶然」起こってしまう事象の発現率を究極に下げる対策を練るのが医療安全につながっていくと思う。 京大病院の医療事故は「偶然」が幾重にも重なり起きてしまった 「6. 7倍の濃度」「炭酸水素ナトリウム」という二つのキーワードが出ればある程度想像できた医療人も多いかと思う。 成分名 炭酸水素ナトリウム は同じだけど、濃度が大幅に違う。 この処方間違えを発端にいろいろな「偶然」が重なってしまった。 下記にその「偶然」とされる内容を羅列していこうと思う。 「偶然」検査するまでに時間が無かったから「炭酸水素ナトリウム」を投与することになった 本患者さんは腎不全を患っていて入院していたそう。 造影CT検査では腎臓に負担をかける可能性が高い造影剤を使用する。 その造影剤の影響を少しでも和らげるために、通常であれば生食を6時間かけて投与し、それから検査を行う。 しかし、今回は検査までに「偶然」時間がなく、敢え無く「炭酸水素ナトリウム」を投与することになった。 普段であれば入院病棟で6時間かけて生食を投与するところ、たまたま「炭酸水素ナトリウム」を投与することへ。 上記の文中にも出ていたが、造影CT検査前に「炭酸水素ナトリウム」を投与するということに不慣れだった病棟の看護師。 外来では6時間も生食の投与に時間をかけられないという理由で、普段から「炭酸水素ナトリウム」を投与される患者さんが多かった。 そのため今回の件でもし、外来の看護師が対応していたら気付けたのかもしれない。 まずはそのような「偶然」があった。 血管痛が起きるも、経路を変えた カテーテルを変えた?? ところ「偶然」血管痛が消失した 造影CT前に「炭酸水素ナトリウム」を投与している最中に、血管痛の訴えがあったとのこと。 そりゃそうだ。 しかし、今回はカテーテルを変えたところ血管痛が「偶然」にも消失してしまった。 もし消失せずに症状が継続していたら誰かが気付けた可能性も否定できない。 その後心電図のアラームが鳴り、トイレで倒れている患者さんを発見。 心停止! 速やかに蘇生のための心臓マッサージ等、一連の救命措置を開始したとのこと。 蘇生中に、口内より大量の血液が流出。 おそらく心マによる肺出血。 出血を止めるためにプラザキサの効果を消し去る薬 中和薬 をいち早く使用しなければならない場面。 その場で対応していた医療チームは誰も当患者さんがプラザキサを内服していることを把握しておらず、医療安全管理室が「偶然」気が付いたことでようやく中和薬「プリズバインド静注液」が投与された。 京大病院の医療事故で気になる点 薬剤師であれば誰しもが頭によぎると思うことがある。 ここは個人の能力によるところがあるので、医療安全的にはここを責めるべきではないのは重々に承知しているつもりだが、やはりここで気付けていたら…と考えてしまう。 この調剤が1人で行われたのか、それとも2人で行われたのかは不明。 複数人が処方鑑査をしっかり行い、何重にもチェックを繰り返すことでミスを最小限に抑えることが理想だが、今回はどうだったのか。 もし複数人のチェックを行っても尚、今回のようなミスにつながるのであれば、やはり組織的に何か問題あるのか?と考えてしまう。 「仮に自分が勤務している病院で同様の処方が出た際にはどうだろう?」と考えると、100%防げる自身は正直ない。 気付く人が大半かと思うが、自分が勤務している病院の薬剤師20数人全員が気付くかと考えると… これは早急に自施設の体制をチェックする必要がありそう。 …薬剤部長でも何でもないので、下っ端として出来ることをやってみようと思う。 どちらでも良い場面でわざわざ重曹液を選ぶ必要はなさそうである。 重曹液を使用せずに、生食のみでクリニカルパスを組んでいる病院もあるようだ。 あと気になるところは「プラザキサに中和薬ってあったの??」という声を多数耳にする点。 意外と認知度がまだまだ低いようだ。 参考までに添付文書のリンクを貼っておくので、見たことがない人は一度目を通されることをおススメする。 今回の件について思うところはまだまだあるが、長くなってきたので一旦ここで切ることにする。 新しい記事に書くか、当記事に追記していくかは決めていないが、いずれかの方法でまたまとめたいと思う。

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